AK4493SEQラズパイDACにアッテネータとOLEDオプションの追加

AK4493SEQを搭載したラズパイDAC(RBD-A4493S)にはサンプリング周波数やデジタルフィルタ特性そして出力レベルを表示させるOLEDディスプレイコネクタと、出力レベルを調整する可変抵抗器をはんだ付けするためのパッドが用意されています。

OLEDディスプレイの接続

AK4493SEQラズパイDACは 128×64 ドット OLEDディスプレィ接続用としてGrove 4ピンコネクタを実装しています。

秋月電子で購入できるGrove I2C OLEDディスプレイモジュールを使うことで特別な細工は必要なく使用できます。

同様に秋月電子で購入できる0.96インチ 128×64ドット有機ELディスプレイ(OLED)も使用できます。そして、このOLEDを使用する場合にはGROVE – 4ピン-ジャンパメスケーブルが便利です。OLEDのピンヘッダーに4ピン-ジャンパメスケーブルのQIソケットを接続しますがこの接続には注意が必要で、下の画像のように白と黄色を入れ替えます。

OLEDディスプレイに表示されるのはAK4493SEQの再生状態になります。例えばVolumioでリサンプリング設定でサンプリング周波数を192kHzとしていた場合、Volumioのメインページでは音楽ソースのサンプリング周波数(例えば44.1kHz)を表示しますが、OLEDディスプレイでは実際にAK4493SEQが再生するサンプリング周波数、この場合は192と表示します。

可変抵抗器の接続

可変抵抗器は10kΩ程度のものであれば何を使っても良いですが、ここでは秋月電子で購入できる小型ボリューム10kΩを使います。

可変抵抗器はつまみを回すことで1-2間の抵抗値、2-3 間の抵抗値を変化させるものです。1-2 間の抵抗値はつまみを時計回りに(CW)回すと大きくなり、半時計回り(CCW)に回すと小さくなります。

この抵抗値によってAK4493SEQの出力レベルの減衰量を決定するレジスタの値を設定しています。

小型ボリューム10kΩを使うにはリード線をボリュームの端子へのはんだ付けと基板のパッドへのはんだ付けが必要です。

端子へのはんだ付け

リード線の端子へのはんだ付けは

  1. リード線の被覆を剥く
  2. 剥いた芯線を捻ってまとめる
  3. 端子の穴に芯線を通しカラゲル(巻きつける)
  4. 端子と芯線にハンダゴテをあて、はんだをながす

といった手順ではんだ付けします。

なお、はんだ付けに関してはハンダ付け(半田付け)職人のはんだ付けblog 14 リード線の端子へのはんだ付けが参考になります。実際にはんだ付けした状態です。可変抵抗器の端子と基板のパッドとの対応がわかるように黒(GND)、赤(5V)そして黄(信号)と色分けしています。

基板のパッドへのはんだ付け

リード線の被覆を少し長め(10mm程度)に剥き、剥いた芯線を捻ってまとめます(ここまでは「端子へのはんだ付け」の2まで)。その後、予備はんだをします。予備はんだの方法は電線のはんだ付けの記事中にある動画(0:48あたりから)が参考になります。

予備はんだをした部分をパッドにはんだ付けする長さ約2mmにカットします。

テープ等でリード線を固定してパッドの位置に合わせます。

こて先をリード線の先端とパッドにあて、はんだをパッドに流し込むようにしてはんだ付けします。

同様にリード線の赤を5Vに、黒をGNDパッドにはんだ付けします。

この接続において可変抵抗器を反時計回りに回し切ると、AK4493SEQの減衰量はゼロで出力レベルは最大になり、時計回りに回すと減衰量が増大(出力レベルが減少)します。

OLEDディスプレイが接続されている場合、AK44SEQの出力レベル(減衰量)がモニターできます。可変抵抗器を反時計回りに回し切った時は0.0dBとなり時計回りに回していくと表示は0.5dB毎に増加します。そして減衰量が63.5dB以上はミュート(表示は127.5dB)になります。

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