XMOS XU208 DDC モジュール

XMOS の DDC モジュールを試します。アマゾンで探したところXMOS XU208ドーターカードデコードボードサポート32BIT 384K ES9018デコード対応Amanero USB IISデジタルインターフェイス Decode Board」というのがありました。I2Sのピンは6ピンですが必要な信号のピンの並びは Combo384 と同じとなっているので問題はなさそうです。しかし、できれば Combo384 とまったく互換があればそれに越したことはないのでさらに探してみると、Aliexpressで xmos xu208 と検索して出てきた一番安そうな「 XU208 XMOS USB デジタルオーディオインターフェース U8 アップグレード非同期 amanero」(以下 XMOS XU208 ドーターボード)というものが見つかりました。

主な仕様としては

  1. SITIMEクリスタルを使用
  2. PCM は 44.1kHz,48kHz,88.2kHz,96kHz,176.4kHz,192kHz,352.8kHz,384kHzのサンプリング周波数に対応
  3. DSD は DSD64,DSD128,DSD256 それぞれ DOP とネイティブで再生可能
  4. DSD_ON信号とミュート出力対応
  5. SPDI/F 出力

といったところです。その他では Combo384 同様にサンプリング周波数インジケータ用の信号が出力されています。

Amanero Combo384と基板サイズ、コネクタピンが同一なので Combo384 と置き換えて使えます。これを使って AK4495SEQ を搭載した PCM-A4495S基板に接続してUSB DACにします。

基板スルーホールのハンダ付け

基板はAliexpress でポチってから10日程で納品されました。裏側(ハンダ面)みると XMOS のチップ下のスルーホールはハンダ付けされていません。商品ページの写真を見るとやはりハンダ付けはされていないようでした。念のために XU208 のデーターシートを確認すると IC のパッドはデジタル GND となっていのでこのスルーホールはハンダ付けが必要です。

ということで、まず2列x10ピンのピンヘッダとこの GND をハンダ付けをします。

ここで気づいたのですが、この基板は Combo384 のピン配置と全くの互換というわけではありませんでした。Combo384 ではピン番号の9と10は3.3V なのですがこの基板は SPDIF と3.3V になっています。それ以外は同じなので問題はないのですが、Aliexpress には全くのピン互換品もありました。こっちにすればよかったかなと少し後悔。

XMOS USB Audio Class2 ドライバーのダウンロード

Aliexpress の商品ページには Windows10 では専用のドライバが必要との記述がありますが Windows10 の標準ドライバで XMOS のモジュールとして認識され384kHz の PCM の再生はできます。しかし DSD 再生するにはやはり専用のドライバが必要です。商品ページに専用ドライバのリンク先も示されていましたがそのリンク先は百度のページで何が書いてあるのか全くわからないのでそこからダウンロードするのはやめて他で探しました。XMOS-Stereo-USB-Audio-Class2-Driverでググるといろいろ出てきますが以下のリンク先からダウンロードしました。

https://download.shenzhenaudio.com/Gustard/XMOS-Stereo-USB-Audio-Class2-Driver-3033_v3.34.0.zip

解凍すると実行可能なファイルになっていますのでダブルクリックしてインストールします。 foobar2000 の [File] -> [Preferences] -> [Playback] -> [OUTPUT] で DSD:ASIO:XMOS USB Audio 2.2 ST 3033 を指定します。

なおドライバをインストールするときには DDC モジュールを USB に接続しておくのを忘れずに。

384kHz 32bit PCM と DSD の再生

DAC は AK4495SEQ を搭載した PCM-A4495S を使いますが、DSD の再生には AK449x シリーズ DAC レジスタ制御基板 RCB-A449x を XMOS XU208 ドーターボードに接続します。PCM-A4495S は DSD128 までを再生できますのでレジスタ制御基板 RCB-A449x の J1 の7-8ピンをショートします。

PCM の再生はサンプリング周波数が 44.1kHz から384kHz までを 32bit のデータフォーマットで、DSD は DSD64、DSD128 での再生が問題なくできました。

XMOS XU208 ドーターボードは DSD256 の再生も可能です。PCM-A4495S は DSD128 の再生が限度ですので DSD256 の再生については DSD-A4490 基板を使います。こちらの場合はレジスタ制御基板 RCB-A449x のJ1の7-8ピンはデフォルトの状態(オープン)で DSD256 までの再生が可能になり、この組み合わせでも問題なく再生できています。

ミュート信号が出力されない

XMOS XU208 ドーターボードは商品ページの Features: にミュート出力がありますが、機能していないようです。信号は常に ‘H’ 状態となっていて PCM、DSD 間の移行やスタート/ストップでも変化はしません。RCB-A449x 基板側でプルアップされていますので XU208 がドライブしていないのかそれとも常に ‘H’ を出力しているのかは調べていません。’H’ を出力するということは常にミュートとしていることになるので多分前者だと思いますが。その為、レジスタ制御基板 RCB-A449x のJ1 15-17ピンの ESMUTE はオープンのままにします。

その他では、Features: に記載は無かったのですが、サンプリング周波数のインジケーター用の信号は問題ありません。

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