2種類のDACの同時再生

LOBDAS(LOgic Board for Digital Audio System) DAC-BD34301バージョンが頒布されました.

LOBDASはI2SインターフェースとI2Cバスを2系統用意されていますのでデュアルモノ構成も簡単にできます.この2系統用意されたインターフェースは本来デュアルモノ構成を容易にかつ最適に実現する為のものですが今回は2種類のDAC基板を接続して同時再生をする話です.

LOBDASを使って2種類のDAC基板を同時再生するメリットとしては全く同じ環境(オーディオソース,電源,アンプ)で音質の差を聴き比べることが簡単にできるようになることがあります.これまでは同じ環境で聴き比べをしようとすると,DAC基板をいちいち接続し直す必要があって煩わしく簡単ではありません.また,音の印象は時間が経過するとその記憶が曖昧になりがちですが音楽が鳴っているその時点で切り替え,リアルタイムに聴き比べができるのは音の違いを理解するには良い方法かと思います.

二つ目のメリットとしては,DACの特性にあった音楽のジャンルや演奏形態毎に聴き分けることできるようになる事も挙げられます.例えば,クラシックはBD34301EKVでポップスはES9038Q2Mで聴こうとか,生ギター演奏はBD34301EKVでボーカルはAK4499EQで聴こうみたいなことが可能になります.

以下,LOBDAS DAC-BD34301バージョンでの組み合わせの具体例です.

DAC-BD34301とDAC-ES9038Q

DAC-BD34301DAC-ES9038Qを同時再生する為のLOBDASとの接続は、1ペアのI2SとI2CをDAC-BD34301に残りのI2SをDAC-ES9038Qに接続します。DAC-ES9038Qは、その基板上のマイコンでES9038Q2Mを制御しているのでLOBDASからのI2Cは必要ありません。そして、DAC-ES9038QのI2SコネクタCN1の1ピンに供給するアイソレータIC用の電源を選択するジャンパーピンJP13はオープンにします。

この組み合わせではPCMはもちろんDSDの同時再生も可能です。

DAC-BD34301とDAC-A4499

DAC-BD34301とDAC-A4499を同時再生する為のLOBDASとの接続も、1ペアのI2SとI2CをDAC-BD34301に、残りのI2SをDAC-A4499に接続します。そしてDAC-A4499はピンコントロールモードで動作させます。なので、この組み合わせではPCMでの同時再生となります。

BD34301EKVとの聴き比べとしてはAK4499EQが最も興味のあるところだと思いますが、他のAKMのDACチップを搭載したPCM-A449xやDSD-A449xシリーズのDAC基板を接続する事もできます。

今回の例では、LOBDASを使って2種類のDAC基板を同時再生するという事ですが、同じDACチップを使った異なったDAC基板の聴き比べも良いかなと思います。ということで、こんな使い方もありかなというお話でした。

 

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