BD34352EKV DACチップを確認します

ロームのハイエンドモデル向けとしてリリースされたBD34352EKVの確認です.

フラグシップモデル向けとして先にリリースされたBD34301EKVとピン互換なので,DAC-BD34301基板に実装しました.ファームはローム ハイエンドDAC BD34352EKVで書いたように若干の違いがあるのでデバイスのChip Versionを見てそれぞれに合わせた設定をするように変更しています.

ちなみに,ファームを変更しないでBD34301EKV用のものをそのままでも特に問題なく(?)動きました.ま,どういう影響があるのかはわからないのでデータシート通りにBD34352EKVのレジスタを設定するようにした方が良いのでしょう.

デュアルモノモードの設定

確認はLOBDASでDAC基板を2枚使ってデュアルモノモードで行いましよう.

LOBDASはJ2のCF14とJ3のCF4をショートすることでBD34301EKVまたはBD34352EKVをモノモードに設定できます.それ以外の設定ピンはデフォルト(オープン)としています.

BD34352EKVを実装したDAC基板(DAC-BD34301)はチップアドレスの設定をします.一つはジャンパーのADDR1,ADDR2ともショート(デバイスアドレスは「0」)して,もう一つはジャンパーのADDR1をオープン,ADDR2はショート(デバイスアドレスは「1」)とします.前者がLch基板,後者がRch基板となります.

そして,デュアルモノモードでは各基板のLch(RCAのWhite)がHOTに,Rch(RCAのRed)がCOLDになります.

デュアルモノモードでの再生波形を確認

オシロスコープを使って再生波形を確認しましょう.

オシロスコープはデバイスアドレスを0としたLchの基板のCH1に ,RCAのRedをCH2にRCAのWhiteを接続しています.再生波形は1kHzの正弦波です.

CH1(黄)に対してCH2(青)が反転した波形が観測されます.

でも,これではどっちがHOT(正相)でどっちがCOLD(逆相)なのかはわかりません.なのでプラス側に振幅が現れるパルス波形で観測します.この画像はステレオモードで観測したモノです.

以下,デュアルモノで観測した波形です.

オシロスコープのCH2(青)がプラス側に,CH1(黄)がマイナス側に現れています.なので,これでRCAのWhiteがHOTでRCAのRedがCOLDになっているのがわかります.

デバイスアドレスを「1」としたR ch基板でも同様の再生波形が確認できます.

デバイスアドレス「0」と設定している基板がL chで,デバイスアドレスを「1」と設定している基板がR chであるかの確認は片チャネルのみにデータを入れたテスト信号を再生して確認すれば良いです.この波形を載せても意味はないので割愛しますが,デバイスアドレスを「0」とした基板がL chで,デバイスアドレスを「1」とした基板がR chとなっていることが確認できています.

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