マスタークロック出力ピンを持つ,Raspberry Pi ZeroサイズDAC RBD-P5122+ ZERO WMO基板に実装される発振器の周波数は22.5792MHz/24.576MHzですが,kkumaxさんに40MHz系に変更して販売してもらいたいとの依頼があり検討しました.動作確認を経てkkumaxさんには先行して販売させていただきましたがさらに2週間ほど評価し,特に問題がなかったのでネットショップで頒布することにしました.
DAC Modelの変更
Volumioでは発振周波数が22.5792MHz/24.576MHzの場合,プレイバックオプションのDAC Modelは「HiFiBerry DAC Plus」を設定しますが,今回45.1584MHz/49.152MHzを実装した基板では「Allo BOSS」に設定してください.
MEMS発振器
今回採用した発振器は水晶発振器ではなくシリコンで製造されているMEMS発振器です.水晶発振器に比べ周波数特性に優れていると言われています.ジッターについては水晶発振器よりも若干劣るとされていますが,変更後の音については優劣を感じることはできませんでした.
MEMSと水晶発振器についてはメーカーの資料が参考になると思います.
シリコンMEMS発振器(SiTime)
水晶発振器と Si-MEMS 発振器との特性比較(SEIKO EPSON)
注文の際は
御注文はネットショップのRaspberry Pi Zero サイズ DAC 基板 RBD-P5122+ ZERO マスタークロック出力のページからお願いします.その際,備考に「40MHzに変更希望」との記載をお願いします.