Allo BOSSドライバーを設定するAK4493SEQまたはBD34352EKVを搭載したRaspberry Pi DACは、Volumio 3.6xxでは音が出ない事が確認されました。
2023年10月にリリースされた3.569では問題なく音出しができて、2024年1月にリリースされた3.611、2月にリリースされた3.616(Hotfix Release)でも音が出ません。この間に3.601というバージョンもリリースされていましたがイメージファイルが見つからなかったのでそのバージョンでの確認はしていません。
対策としては、バージョンを3.569以前にするか/boot/config.txtの修正が必要です。
尚、修正後の動作確認はRaspberry Pi 3 Model B+で行っています。
(osamu_chidaさん、ありがとうございます)
/boot/config.txtファイルの変更
リリースバージョン3.616の/boot/config.txtは以下のようになっています。
## DO NOT EDIT THIS FILE ### ### APPLY CUSTOM PARAMETERS TO userconfig.txt ### initramfs volumio.initrd include volumioconfig.txt include userconfig.txt #### Volumio i2s setting below: do not alter #### dtoverlay=allo-boss-dac-pcm512x-audio,slave
この最終行を以下のように変更します。
dtoverlay=allo-boss-dac-pcm512x-audio
これで音が出るようになります。
Raspberry Pi 5サポート対応の影響?
Volumio Changelogのリリースバージョン3.601のところで、
「Apply slave parameter on some DACs to work with Pi5(Pi5 で動作するように一部の DAC にスレーブ パラメータを適用する)」
とありました。Allo BOSS DACがその対象になった?
なので、Raspberry Pi 5においてはこのslaveパラメータの記述の追加が必要となるのでしょうか。Raspberry Pi 5は、すでにスイッチサイエンスに注文済なので入手次第確認しましょう。